脳卒中(脳梗塞、脳出血)や外傷に遭遇して、かつての自分と今の自分のギャップを感じたり、思うようにいかない日々の中で戸惑いや悔しさを抱えるあなたとご家族やご友人、職場の方へ向けて、当事者としての経験を持つ私が、上を向く再起・再出発を支えるコーチングをお届けします。
高次脳機能障害とは、脳血管障害や事故、心肺停止などによって脳が損傷し、記憶力や注意力、言語、感情のコントロールなどがうまく働かなくなる認知機能の障害です。 外見からはわかりづらく「見えない障害」とも呼ばれ、本人や周囲も症状に気づきにくいのが特徴です。 主な症状には、次のようなものがあります。 記憶障害 注意障害 遂行機能障害 社会的行動障害 怒りっぽくなる 相手の気持ちがわからない 依存的行動 過度なこだわり 高次脳機能障害は、脳卒中や交通事故、脳炎、脳腫瘍、低酸素脳症などが原因で起こります。
原因や症状、年代別の傾向など
高次脳機能障害は、外見からは判断しづらい場合が多く、本人や家族が障害に気づかないこともあります。そのため、早期の発見と適切な支援が重要です。
高次脳機能障害の主な原因内訳
原因 | 割合(%) | 備考 |
---|---|---|
脳血管障害 | 81.6% | 主に脳梗塞や脳出血など。特に60歳以上では89.9%を占める。 |
脳外傷 | 10.0% | 交通事故や転倒などによる頭部外傷が主な原因。 |
その他 | 8.4% | 脳炎、脳腫瘍、低酸素脳症など多岐にわたる。 |
高次脳機能障害の主な症状
症状 | 割合(%) | 説明 |
---|---|---|
行動と感情の障害 | 44.5% | 意欲の低下、抑うつ状態、不安、興奮状態など。 |
記憶障害 | 42.5% | 新しいことが覚えられないなどの記憶の問題。 |
注意障害 | 40.5% | 気が散りやすい、集中できないなどの注意力の低下。 |
失語症 | 40.4% | 言葉が話せない、理解できないなどの言語障害。 |
これらの症状は、個人によって異なり、複数の症状が重複して現れることもあります。
年代別の傾向
60歳以上:高次脳機能障害者の約67.2%を占め、主な原因は脳血管障害(89.9%)。
30歳代以上:脳血管障害の割合が脳外傷より高くなる傾向。
若年層(16歳~64歳):脳外傷が主な原因で、交通事故や転倒などが多い。

高次脳機能障害を〈逆境や不具合ではなく新しい自分を獲得できるための贈り物〉と捉え、「やりにくさ」を「楽しさ」に、「生きにくさ」を「おもしろさ」に変えていくことを目ざします。
自分自身の体験をプロコーチとして
頭の中が思うように働らかなくなといった感じでしょうか?
例えば思うように段取りができず、考えていた内容を維持しにくく会話も続かず、
「前は普通にできていたのに」と何度も悔しい思いをしました。
家族からは「前はもっと優しい人だったのに」と言われました。
なぜ怒りっぽくなり、なぜ泣き上戸になったか。
感情の起伏(浮き沈み)の大きさやコントロールの難しさを、
周囲にうまく説明できない孤独と、自分を残念がる日々。
大半の医師はなかなか真剣に取り合ってくれない。
そんな中、少しずつ“今の自分”を受け入れ、
心身ともにとり戻している自分の未来像に微笑むことで前に進める感覚を取り戻していきました。
今度は支える側としてその体験を活かしています。
コーチングの役割と特徴
コーチングは、「どうすればまた元通りになれるか」ではなく、
「今の自分で、どう生きていくか」を一緒に考える対話です。
医療やリハビリが体と機能を整えるものだとすれば、
コーチングは心の整理や未来への見通しを整えるもの。

セッションでは、できないことに焦点を当てるのではなく、「できるようになったこと」、「まだ眠っている能力・エネルギー」に光を当てていきます。
あなたのペースで、安心して言葉を紡いでいける時間を守り大切にしています。
※コーチには守秘義務があるので伺ったお話や個人·団体名などが他言されることはないのでどうぞご安心下さい
私は当事者として、「できない自分を責める気持ち」や「周囲にうまく伝わらないもどかしさ」を経験しました。だからこそ、表に出しにくい不安や葛藤にも丁寧に寄り添えます。
医療やリハビリでは届きにくい“心の整理”や“未来への希望”を、安心できる対話の中で一緒に見つけていきましょう。

こんな方へ
- 以前のようにできない自分を責めてしまう方
- 周囲にうまく伝えられず、孤独やストレスを抱えている方
- リハビリや治療が一段落し、次の一歩をどう踏み出せばよいか迷っている方
- 日常の段取りや感情のコントロールに苦労している方
- 「今の自分」とうまく付き合っていく方法を見つけたい方

ご家族やご友人、支援する方
- どう声をかければよいか分からず、距離感に悩んでいる方
- 本人のつらさを理解したいが、うまく寄り添えずに戸惑っている方
- 家族関係や職場での接し方に、不安や葛藤を感じている方
- 支える側としての疲れや孤独を感じている方
- 一緒に前向きな対話を始める方法を探している方
まとめ
ご本人
「過去でも診断名でもなく、“あなた自身”と向き合う対話をご一緒に。まずは話してみることから始めてみませんか?

ご家族やご友人、職場の方
「どう支えればいいのか分からない」「わかってあげたいけどうまくいかない」——そんな方へ。
ご本人はもちろん、ご家族やご友人とも、一緒にこの対話を始めていけたらと思っています。まずはご相談ください
自分ごとですがフルマラソン大会での毎年の出走を続け、100kmのサイクリングが可能になり、こうしてプロコーチになった今でも少し不自由を感じる部分があるフィジカルと、多少の工夫が必要なメンタルと、まるで友達のように付き合っています。
脳出血を不幸だと思うことはなく、二巡目の命と新しい自分を得るための贈り物だと今では思えています。これは周囲との対話や家族や仲間の支えがあってこそ獲得できた思考であると確信しています。
一回約45分のZoomを使った各セッションの解説はこちらをご確認下さい。
